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「じゃんけん」はいつからはじまった!?

差し出した手の形で勝負が決まる「じゃんけん」。
様々な勝負事や平等に何かを決定する際など、日常の様々な場面で当たり前のように溶け込んでいるじゃんけんは、いったいいつ生まれ、どう定着したのかをご存知でしょうか?

実は、明確にどの時代に生まれ、そして誰が作ったのかはわかっていません。ある程度の有力な説はあるしうですが、不思議ですね。

ただし、歴史をたどって、古文書や資料から見つかったものを整理してみると、どうやらじゃんげんの元になる拳遊びなるものは、江戸時代のはじめの頃、中国から日本に伝わったという事が有力な説だそうです。

拳遊びとは、手を隠し、あらかじめ広げた指の本数を互いに予想し合う遊びのことで、主に長崎の遊郭で遊ばれていました。

また、「隠し当てもの拳」というものもありました。これは、手に握ったものを当て合うという遊びで、今も「何を持ってると思う?」と小さな子供が聞いたりしてきますね!あんな感じの遊びでしょう。

こうやって伝わった拳遊びの種類は100を超えるといいます。

ては、じゃんけんはいつ頃からはじまったのか?これには様々な説があるようですが、一番有力なのが江戸後期。1800年〜1830年ごろに、「石拳」が誕生します。

グーが石、チョキがはさみ、パーが紙を出すという、今と全く同じ意味のもので使われていました。石拳の石は、手を握ったときの拳の形が石のようだとしてその名前が付きました。

これを裏付けるのは、天保9年(1838年)に刊行された川柳の句集「誹風柳多留」の一文。

「リャン拳て鋏(はさみ)ヲ出スハ花屋の子」と歌われてしました。リャンとは両という意味で、二人で遊ぶ石拳という意味です。

また、歌川広重が1830年頃に描いた「風流おさな遊び(男の子)」では、二人の子供がじゃんけんとみられる遊びをする姿が確認でき、やはりこの頃からじゃんけんが全国的に流行りだしたと考えてもいいと思います。

なかなか面白いものですね。

ちなみに、じゃんけんをするときの、「最初はグー」という掛け声、これは志村けんさんが発祥とのことですよ。