人生は4700週。
梅雨に入り、毎日湿気と闘っております。
さて、以前オリバー・バーグマン著(高橋璃子=訳)、「限りある時間の使い方」という本を読みました。
今までの、タイムマネジメントのような、いかに時間の効率をよくして成果を出すか?といったものではなく、
たった一度の人生を、どのように捉え、大切にしていきたいか?を問う、哲学的で非常に面白い内容でした。
著者では、生産性や効率を上げるといった、資本主義の物語を「罠」と捉えています。確かに、罠とまでは如何なくても、これが日常的な営みになっているように思えます。
そういった日常世界をいったんリセットし、本来、人間らしい生き方とは何かを見つめ直す、よい機会を与えてくれました。
本の中で、本当の人生を生きるための5つの問いというものがありました。含蓄のある質問だったので、共有致します。
①生活や仕事のなかで、ちょっとした不快に耐えるのが嫌で、楽なほうに逃げている部分はないか?
②達成不可能なほど高い基準で、自分の生産性やパフォーマンスを判断していないか?(皮算用ですね!)
③ありのままの自分ではなく、「あるべき自分」に縛られているのは、どんな部分だろうか?
④まだ自信がないからと、尻込みしている分野は何か?
⑤もしも行動の結果を気にしなくてよかったら、どんなふうに日々を過ごしたいか?
いかがでしょうか?
人生90歳まで生きても、4700週だそうです。たった一度の人生を、どう生きるか。
故人、内村鑑三先生も、「何を成し遂げるかよりも、如何に生きるか」と、名著「後世の最大遺物」で語られています。
一度、質問に対して、自問自答してみるのも面白いですね。
これから暑さ厳しい季節ですが、共に乗り越えて参りましょう。