引っ越し時のライフラインの手続きはどうやる?注意点とともに解説

不動産の知識

池田 理恵

筆者 池田 理恵

不動産キャリア2年

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引っ越し時のライフラインの手続きはどうやる?注意点とともに解説

引っ越しをするとき、新居を探したり引っ越し業者とスケジュールを組んだり、転居届けを出したりと、やるべきことがたくさんあります。
そのなかでも忘れてはいけないのが、ライフラインの手続きです。
手続きを忘れてしまうと、本来支払うはずのない費用を払うことになったり、新居でライフラインが使えなくなったりといった事態になりかねません。
今回は引っ越しにともなうライフラインをテーマに、電気・ガス・水道それぞれの手続きについて解説します。
引っ越しをお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

引っ越しにともなうライフライン1:電気の解約と契約手続き

引っ越しにともなうライフライン1:電気の解約と契約手続き

まずは、引っ越しにともなうライフライン、電気の解約と契約手続きについて解説します。

電気の解約手続き

電気の解約では、まず電力会社に引っ越しする旨を連絡します。
連絡は電話でおこなうケースが多いですが、近年はインターネットで解約の手続きをすることも可能です。
連絡をいつするかという決まりはないものの、最低でも引っ越しの1週間前には連絡を入れておくことをおすすめします。
電話の場合、当日の受付も可能な電力が会社もありますが、なかには当日の手続きを不可としているケースがあるかもしれません。
インターネットの場合は電話より手続きに時間がかかることがあるので、退去日が決まったらなるべく早く連絡を入れておきます。
解約日には、ご自身でブレーカーを上げて退去するのが一般的です。
また、当日は立ち会い不要ですが、オートロックの場合は立ち会いが必要となります。
しかし、従来のブレーカーから、スマートメーターへの取り換えが推進中です。
スマートメーターは、遠隔操作によって電気の供給をコントロールできるものとなります。
電力供給の安定化のため、従来のブレーカーから、スマートメーターへの取り換えが進んでおり、現在はほとんどの電力会社で取り換えが完了しています。
スマートメーターには通信機能が付いているため、遠隔操作により、オートロック物件でも立ち会いは不要です。

電気の開始の手続き

ライフラインの一つ、電気の開始の手続きも解約と同様、電力会社に連絡をすることから始めます。
電話やインターネット、部屋に置いてある申し込み書の送付などが主な方法です。
従来のブレーカーであれば、開始の手続きをしなくても当日電気を使うことができます。
ただし、使用開始日までに手続きをしないと、電気の供給が止められてしまう可能性があるので注意が必要です。
スマートメーターの場合は、未契約だと使用できない可能性があります。

ライフラインの一つ電気の手続きをする際の注意点

ライフラインの一つである、電気の手続きの注意点は、旧居の解約手続きを忘れないことです。
先述のとおり、電気の手続きのタイミングには決まりがありません。
しかし、連絡せずそのままにしておくと、引っ越し後も旧居の電気料を支払うことになります。
また、寒冷地の場合、電力を停止すると配管内が凍結する可能性があり、季節によっては対応の仕方の確認が必要です。

引っ越しにともなうライフライン2:ガスの解約と契約手続き

引っ越しにともなうライフライン2:ガスの解約と契約手続き

続いて、引っ越しにともなうライフライン、ガスの解約と契約手続きについて解説します。

ガスの解約の手続き

ガスも電気と同様、まずは利用しているガス会社に解約する旨を伝えます。
電話や、インターネットなどの方法があります。
ガスの解約の手続きは、引っ越しをする一週間前までには済ませておくのが理想です。
遅くとも、引っ越しをする2~3日前には、ガス会社に申し込んでおいてください。
使用停止(閉栓)の立ち会いは、ガスメーターが屋外にあればガス会社の作業員がおこなうので不要です。
ガスメーターが室内にあったり、建物がオートロック式だったりする場合は、立ち会う必要があるため、あらかじめスケジュールを調整しておく必要があります。
また、解約の際はご自身の名前や物件名、引っ越し日などを伝えることになります。
その際、お客さま番号を伝えると、スムーズに手続きができるのがおすすめです。
お客さま番号は、検針票やガスメーターに貼ってあるシールなどで確認できます。

ガスの開始の手続き

ライフラインの一つ、ガスの開始の手続きは、新居を管轄するガス会社に連絡を入れます。
立ち会いが必要になるため、入居日が決まったらなるべく早く連絡を入れてください。
当日はガス会社のスタッフが開栓をし、動作確認やガス漏れの有無などを確認します。
ガスはほとんどの物件で開栓時に立ち会いが必要です。
引っ越しシーズンなどは予約で埋まってしまう可能性があり、使いたい日にガスが使えなくなるといった事態も起こり得ます。
すぐに予約をすれば、入居日当日に使うことができるでしょう。

ライフラインの一つガスの手続きをする際の注意点

ガスの手続きの注意点は、引っ越し先でガスの種類が変わる場合、今までのガス器具が使えなくなることです。
旧居が都市ガス、新居がプロパンガスの場合、新しいガス器具を購入しなければなりません。
旧居で使用していたガス器具の、処分も必要となります。
ガスの種類を変えたくないときは、物件選びの段階で新居のガス会社をチェックなさってください。

引っ越しにともなうライフライン3:水道の解約と契約手続き

引っ越しにともなうライフライン3:水道の解約と契約手続き

最後に、引っ越しにともなうライフライン、水道の解約と契約手続きについて解説します。

水道の解約の手続き

水道を解約する場合、物件を管轄する水道局に連絡を入れます。
連絡の方法は、電話やインターネットなどです。
ただし、電話の場合、日曜や祝日は受付をしていない場合があります。
受付時間も決まっているので、水道局のホームページなどで、問い合わせ可能時間をあらかじめ調べておくのがおすすめです。
電話連絡なら、口頭で本人であることが確認でき次第、開栓手続きが完了します。
インターネットの場合は、24時間体制で受け付けている自治体が多いです。
ホームページの指示に従い、必要事項を入力すれば受付が完了します。

水道の開始の手続き

ライフラインの一つ、水道の開始の手続きは、解約と同様物件を管轄する水道局に連絡を入れます。
事前に連絡をしなくても、水止め栓を解除すれば水道を使うことが可能です。
申告がないと供給がストップしたり、トラブルが起きたりする可能性があるので、必ず連絡を入れるようにします。
開始の手続きでは、電話やインターネットだけでなく、郵送でのやり取りも可能です。
新居に置いてある水道開始申し込み書に必要事項を記入し、郵送なさってください。

ライフラインの一つ水道の手続きをする際の注意点

水道の手続きの際の注意点は、使用者の名義変更は電話やインターネットでできないことです。
ご自身が使用者として手続きをしたものの、何らかの事情によって名義を変更するケースがあります。
名義変更では使用者変更届けに必要事項を記入し、物件を管轄する水道局に持参するのが一般的です。
変更届けは自治体や水道局のホームページからダウンロードすることができます。

まとめ

電気の解約と開始のタイミングは決まっていないものの、引っ越しが決まった時点で早く手続きをしておくことをおすすめします。
ガスの開栓手続きは、立ち会いが必要となるのでなるべく早く連絡することが大切です。
水道の手続きは、電話連絡なら口頭でお客さま番号などを伝え、本人確認がとれればその時点で閉栓手続きが完了します。


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