分譲賃貸とは?一般的な賃貸物件との違いとメリット・デメリットもご紹介
引っ越し先を探していると、分譲賃貸という物件を見かけることがあります。
一般的な賃貸物件とは違う点がいくつかあるため、あらかじめ知っておくと、お部屋探しの際に役立つでしょう。
今回は分譲賃貸とはどのような物件なのか、メリット・デメリットとともに解説します。
賃貸物件をお探しの方や、今のお住まいから引っ越しをお考えの方は、ぜひご参考になさってください。
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分譲賃貸と一般的な賃貸物件との違いとは?
まずは、分譲賃貸とはなにか、一般的な賃貸物件とはどのような違いがあるのかについて解説します。
分譲賃貸とは?
分譲賃貸とは、通常の賃貸物件と違い、分譲マンションとして購入したお部屋が第三者に貸し出されていることです。
マイホームとしてマンションを購入後、何らかの事情で住まなくなり、入居者を募集している物件となります。
マイホームを貸しに出す理由として多いのは、下記のとおりです。
●転勤などで一時的に引っ越すことになった
●売却してみたが買主が見つからない
理由としてまず挙げられるのが、所有者が転勤などで、一時的に引っ越すことになったケースです。
転勤が多い職種の場合、マイホームを購入しても、住めない期間が長くなることがあります。
しかし、将来的に戻ってくることが決まっていたり、マイホームを手放したくなかったりする方も少なくありません。
そのようなときは、分譲賃貸として、一定の期間第三者に貸し出すことがあります。
また、売却してみたが買主が見つからないことも、理由の一つです。
不動産は売りに出したからといって、すぐに成約に至るとは限りません。
立地や建物の状態、そのときの需要の有無などさまざまな事情によって、買主が付くか否かが変わってくるためです。
売却もできず、住むこともできなければ、その分譲マンションは劣化が進んでしまうでしょう。
人が住んで入れば、日々の掃除や換気扇の稼働によって湿気やカビを防止でき、建物の劣化を抑えることができます。
通常の賃貸物件との違いとは?
通常の賃貸物件との大きな違いは、購入した目的です。
通常の賃貸物件の場合、投資目的で投資家や不動産会社が購入します。
入居者からの家賃収入で利益を得て生計を立てたり、ローンを返済したりするのが目的です。
一方、分譲マンションは通常の賃貸物件と違い、長期間自分で住むことを目的に購入するのが一般的となります。
購入者本人が住むことを前提にしているので、通常の賃貸物件とは設備のグレードに違いがあったり、床材や壁材などにも違いがあったりするケースが多いでしょう。
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分譲賃貸を選ぶメリットとは?
続いて、分譲賃貸に住むメリットについて解説します。
メリット1:設備のグレードが高い
メリットとしてまず挙げられるのが、設備のグレードが高いことです。
通常の賃貸物件とは違い、購入者本人がマイホームとして住むため、多くの場合、質の高い設備が導入されています。
たとえば、床暖房や食器洗い乾燥機、ディスポーザーといった、グレードの高い設備が設置さていることも多いでしょう。
その反面、通常の賃貸物件は、家賃収入を得ることが目的で購入されています。
そのため、キッチンやバスルームなどの設備は、大量生産型のものが採用されているケースも少なくありません。
投資家は利回りを高めることを重視しているので、初期費用を抑えるのが一般的です。
ワンランク上の生活ができるのは、分譲賃貸ならではのメリットといえます。
メリット2:入居者のマナーが良い傾向にある
入居者のマナーが良い傾向にあることも、メリットの一つです。
先述のとおり、分譲マンションは、長期間自分で住むことを目的に購入するのが一般的となります。
そのため、長く顔を合わせる隣人とトラブルを起こしたくないという考えから、ルールを守って生活している方の割合が高いです。
通常の賃貸物件であってもルールを守って生活している入居者は多いですが、隣人トラブルや揉めが起こるリスクは、分譲賃貸に比べて高いといえるでしょう。
子育て中のファミリーや、一人暮らしをする際は、分譲賃貸が向いているといえます。
メリット3:防音性や耐震性に優れていることが多い
メリットとして、耐震性や防音性に優れていることが多いことも挙げられます。
集合住宅で多いトラブルの一つが、騒音トラブルです。
壁が薄い場合、話し声や足音が隣の部屋や階下に響いてしまい、揉めごとに発展するケースがあります。
しかし、分譲賃貸の多くは構造がしっかりとしていたり、厚いコンクリート壁になっていたりするので、防音性や遮音性が高いといえるでしょう。
また、長期間住むことを前提にしているため、耐震性が優れていることもメリットです。
通常の賃貸物件とは違い、特殊な工法で耐震性が高められています。
メリット4:防犯性に優れている
防犯性に優れていることも、メリットの一つです。
分譲賃貸では、下記のような防犯設備が整っている物件が多くあります。
●防犯カメラ
●テレビモニター付きインターフォン
●ディンプルキー
●管理人の常駐
お部屋探しをする際、防犯性能を重視する方も多いのではないでしょうか。
基本的なセキュリティー対策がおこなわれているので、安心して住むことができます。
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分譲賃貸を選ぶデメリットとは?
最後に、分譲賃貸を選ぶデリットについて解説します。
デメリット1:物件だけでなく貸主が提示した規約も守る必要がある
デメリットとしてまず挙げられるのが、物件だけでなく貸主が提示した規約も守る必要があることです。
通所の賃貸物件に住む場合、その物件の規約やルールのみを守ればOKとなります。
しかし、分譲賃貸では貸主が独自に決めた規約も守らなくてはなりません。
たとえば、物件自体はペットの飼育が可能だったとしても、貸主がNGとしていればペットを飼うことはできません。
ベランダなどの使い方について、制限を受ける可能性もあるでしょう。
物件自体の規約と、貸主の規約が異なる場合、慣れるまでは住みにくさを感じる恐れがあります。
デメリット2:定期借家の場合は更新ができない
定期借家の場合、更新ができないこともデメリットの一つです。
定期借家とは、あらかじめ契約期間に定めがあり、期間満了後は退去が求められる契約となります。
一般的な契約である普通借家契約の場合、契約期間が設けられるものの、借主の希望で更新できるのが特徴です。
普通借家契約においては、特別な事由がない限り、原則貸主が更新を拒むことはできません。
そのため、一度入居すれば、長く居住を続けられるのがメリットです。
その反面、分譲賃貸の場合、原則貸主が家を空けているあいだのみ入居できることになります。
将来所有者が戻ってくることを前提に貸し出すケースも多く、長く住み続けることは難しいといえるでしょう。
デメリット3:家賃が高く設定されていることがある
家賃が高くなりやすいことも、デメリットの一つです。
分譲賃貸の場合、所有者が返済している住宅ローンの金額によって、家賃が設定されることがあります。
そのため、周辺相場より割高になる可能性があることが、デメリットです。
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まとめ
分譲賃貸とは、通常の賃貸物件と違い、分譲マンションとして購入したものを第三者に貸し出している物件のことです。
住むメリットとして、設備のグレードが高いことや、入居者のマナーが良い傾向にあることなどが挙げられます。
デメリットは、物件だけでなく貸主が提示した規約も守る必要があることや、定期借家の場合は更新ができないことなどです。
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