デジタルカメラの技術向上に、ふと思う
デジタルカメラの進化といえば、小型化やミラーレスなど、機能の充実性が数々挙げられますが、中でも『画像解像度』の成長は顕著ではないでしょうか。
むか〜し、まだ私が10代だった1998年に、Windows98搭載のパソコンと一緒に、初めて購入したデジタルカメラ。Kodak製で画像解像度は100万画素でした。
当時はまだフィルム式カメラが圧倒的に使われていた時代。撮った写真の画質を見ても、フィルムとデジタルではフィルム式のほうが鮮明で綺麗なのは明らかでした。
2000年代中盤になると、デジタルカメラの普及が急激に伸び、画素数も400万から800万画素と、大きく成長を遂げます。
そして、2008年には800万〜1200万画素と飛躍し、2011年以降は1600万画素を超えるなど、どんどん加速していきました。
現在ではなんと4000万画素以上のカメラも登場し、その技術はまだまだ向上しそうです。
画像解像度が上がることは、捉えた被写体をより鮮明に写し出すということです。
さて、この解像度という技術、我々人間についても当てはめることができるのではないかと思います。
何かを学んだ時に、なんとなく表面的に理解することがあります。
例えば、歴史を学んだとします。歴史といえば学生時代、年表で出来事や人物を覚えるという経験をした人は多いでしょう。この暗記的に覚えることは、被写体、すなわち事物という解像度が粗い状態です。ぼんやり捉えている。
でも、出来事や人物に興味を持ち、伝記を読んだり、時代背景を捉えたりしていくと、どんどん深く広く物事を捉えることが出来るようになる。すなわち解像度が細かくなっていきます。そうすると面白くなりますね。
テニスをしてもドラムを叩いても絵を描いても、きっと最初は捉える解像度が粗い。しかし、練習を積み重ねることで技術は上がり、知識も上がり、その道の解像度を鮮明にすることにつながる。
人生の解像度は簡単には上がりませんが、成長と共に解像度が上がることは面白い。
仕事に趣味に人生のあちらこちらに、今の自分の解像度は何万画素か?どこまで解像度を上がるのか、そして上げたいか、向き合ってみても良いと思います。
カメラの技術向上がふと人間の成長に重なりました。