幸福感は出来事の強度よりも◯◯に影響される
「生きがい」という言葉はいつ頃から存在したのでしょうか?
私はこの「生きがい」という言葉を聞くと、精神科医として活躍された
神谷美恵子さんの名著「生きがいについて」を思い出します。
神谷さんは著書の中で、生きがいを二つの意味に定義づけました。
①生きがいの対象②生きがい感。
生きがいの対象とは、「子育てが私の生きがいである」とか、「仕事が自分の生きがいだ」など、
対象になるものを通じて生きがいを享受することです。
多くの人が生きがいを語るときは、この対象を伝えています。
しかし、「生きがい感」とは、生きがいの対象がなくても、
心の底からじわっと湧き上がる幸福感だという。
対象として語られるものはいつか出来なくなったり、無くなったりする可能性があります。
でも、「生きがい感」とは、どんな状況においても、誰にも奪われない本当の自由であり、
生き方そのものの態度価値だと思います。
近年、ハーバード大学の研究で、面白い結果が報告されています。
「幸福感は出来事の強度よりも頻度に影響される」というのです。
毎日の気分や笑み、会話、食事、仕事、勉強などの頻度が、
旅行、結婚、進学、出世、マイホーム購入などの強度よりも、
人間の幸福感を大きく作っているそうです。
安心安全が確保されてはじめて心からライフイベントを楽しめるように、
日々の幸福の頻度があるからこそ、ライフイベントが
キラキラ輝くものになるのでしょう。
即ち、生きがい感や幸福感というものは、
日常の自分自身の態度や受け止め方こそが、
とても影響していると言えるのですね。
何か特別なことが生きがいや幸福感を上げることもありますが、
日々の態度価値を磨いていこうと思います。