褒められて伸びる、叱られて伸びる以外に!
あなたは「褒められて伸びるタイプ?」、それとも「叱られて伸びるタイプ?」という質問に、一度や二度、出会ったことはありませんか?
こんな質問をしたりされたりして、相手がどんなタイプなのかを見極める。よく、仕事や教育の場面で使われていると思います。
褒めて伸びるなら、失敗をあまり叱らず、出来ていることに目を向けて褒めてあげる。叱られて伸びるなら、しっかりと厳しい事を言って奮起させる。人に「やる気」を起こさせるためのマネージメントの一貫といえます。
さて、この「やる気」について、もう少し考えてみると、人間のやる気には、2つの動機づけがあると言われています。
一つは「外発的動機づけ」、もう一つは「内発的動機づけ」です。
先程の、褒めたり叱ったりして、やる気が起こるという現象は、外発的動機づけになります。外からの要因によるものですね。
褒めたり叱ったりする他に、インセンティブ(報酬)を与えたり、逆にやらなければ大変な事になるというような恐怖心を与えるというのも、外発的動機です。
外発的動機づけも勿論効果はあるのですが、欠点は一時的な効果に終わることが多い点です。また、褒められることは承認を求める力とも言えますから、承認欲求を満たすために力が出ているので、承認が満たされたり、そもそも必要なくなれば、行動は止まってしまいます。
一方で、「内発的動機付け」とは、自分の内から湧いてくる、好奇心ややりたい気持ちの事です。外からの刺激でないので、褒められようとも叱られようとも、インセンティブがあろうが無かろうが、あまり関係がありません。自分自身が、面白くてやっているのですから。この状態になると強いですね!そして、結果も現れやすいです。
ドラゴンボールが大好きで、時間を忘れてコミックを読みふけっていた小学生時代の私のあの時間は、褒められたからでも叱られるからでもない、紛れもなく面白い!という内発的動機付けからでした(笑)
人は誰にでも必ず、内発的動機付けによるエネルギーをもっています。外発的動機づけも大切ですが、その人本来の興味と関心を育てることも大切ですね!
そんなお話でした。