『ゲゼルシャフト』と『ゲマインシャフト』
毎日酷暑が続いておりますね。
特に、熱中症には注意して過ごしていきたいものです。
さて、ドイツの社会学者フェルディナント・テンニェス( 1855-1936)が提唱した、共同体における「ゲゼルシャフト」と「ゲマインシャフト」というものがあります。
ゲゼルシャフトとは、ある目的達成のため(利益的・機能的)の、いわゆる組織です。いかに効率よく、皆が同じ方向へ進んでいけるか。会社はゲゼルシャフトの代表的なものでしょう。
それに対して、ゲマインシャフトとは、自然発生的な集団とう意味で、家族や地域のコミュニティなど、非目的的な集団になります。
1970年代以降、窮屈な世の中になってきた一つの原因に、家庭のようなゲマインシャフト的な集団にも、ゲゼルシャフトのような組織化したものを求める事が多くなっているのではないかと問題提起した学者がいました。梅棹忠夫氏です。
一般的な家庭に目的はありません。しかし、いかに効率的でいかに利益をあげられるかを家庭にまで求められるようになったことは、生き方そのものを窮屈にすると梅棹はいいます。
世の中にはゲマインシャフト的な集団がいくつもありますね。ゲマインシャフトを最小の単位まで突き詰めていくと、個人になります。これははじめから非目的的な存在で、何か目的を持って生まれてきたのではありません。
その個人が集団になると目的を持たなければならない。それ自体が、生きづらさの根底にあるのではないかということです。
社会とはある種、協力し合わなければいけません。利益を生むためには、同じ目的を持った組織にしなければなりません。
しかし、最小単位の家族で、ましてや目的的な組織ではないゲマインシャフトに、ゲゼルシャフト的なものを作ると、これは窮屈ですね。
目的的な組織と、非目的的な家族。
ここをしっかりと区別しないといけないなぁと考えさせられました。
常に目的を持って一つの方向に向かうことだけが人生ではありません。ただそこに存在しているだけで喜びを感じ合えるのも人生です。
いよいよ子どもたちは夏休みに入りますが、世の中の子どもたちにとって良い夏休みになればいいですね〜。