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人それぞれの『戦争観』

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以前、東京大空襲・戦災資料センターの講義にオンラインで参加させてもらったことがあります。

一橋学園の名誉教授でもあり、戦災センター館長の吉田先生のお話は、戦争を知らない我々世代にとって、非常に価値のあるものでした。

講義の中に、約1時間という質疑応答の時間を設けて下さり、子供たちの素朴な質問から、大学生や私を含めて大人の質問にも、懇切丁寧に答えて頂き、参加された方々にとっては、本当に有意義な時間だったと思います。

多くの方々の関心は、戦争経験者がいなくなる中、どう継承していくかという問題でした。これはまさに日本人の課題でもあり、世界中の課題、関心事でもあるでしょう。

私はやはり、今のうちに、しっかり戦争体験者のお話を聞き、後世(特に各自が家庭で教育すること)に伝えていかなければならないと強く思います。

そんな中、吉田先生のこの言葉はとても印象に残りました。

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人は、個人個人に違った戦争観がある。自分の戦争観はどこから来たのか。どんな影響の元に成り立っているのかをしっかり分析して知ること。そして、他者と議論しあうときには、その戦争観をいったん突き放してみる。また事実をしっかり知ること。

そして、戦争は遠い昔にあったことではなく、今の時代に繋がっているものと捉え、もし自分がその時代に生きていたらどうだったのか、一体なぜその時、そのような判断にいたったのか、疑問を持ち続けること、そして『心と身体』で感じること。これが大事なのではないか。

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自分自身の戦争観はどこから来たのか。

アニメやドラマを通じて知った、学校で習った、祖父母に直接聞いた、ネットでしった、本で知った・・・と、人によって様々です。

自分の過去の知識や知る過程で作られた戦争観がその人にとっての『戦争』であるとすると、他者と意見が違って当然であるし、また意見の違う人とは感情が先行し、対立してしまったりもするでしょう。私も大いに過去を省みる必要があります。

今、生きていることは、あの戦争の苦労をされた元にあることは間違いのない事実です。

今年も79回目の終戦記念日を迎えます。

この時代の日本に生まれてきたことに感謝して、先祖供養をしていけたらと思います。


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