保険加入の重要性
今回のブログは、絶対に端折ってはいけない、加入必須の保険についてご紹介致します。
その一つが『自動車保険(任意保険)』です。
マイカーをお持ちの方なら、多くの方が任意保険、つまり民間の自動車保険に加入しています。
なぜ加入しているか?と問うと、『事故をした時に困る』と答えるのではないでしょうか。そして事故の時、何が困るのかを突き詰めると、相手方への『損害賠償』です。
中には、自分は運転に自信がないので、ぶつけたときの修理代のため(車両保険)とか、自分、もしくは一緒に乗者していた人がケガをしたときの補償(搭乗者傷害)と考える人もいます。もちろん、これも大切ですが、一番の理由にはなりません。
やはり、1番の加入目的は、相手方への補償です。
近年、ニュースでよく目にするのが、ブレーキとアクセルを踏み間違えて商業施設に突っ込んだという事故です。
これはとてつもない額の損害賠償請求がきます。お店の修理は勿論ですが、売上の補償もしなくてはなりません。
最悪は人をはねてしまうケースです。過去、人をはねたケースで、日本国内における損害賠償の最高額は、約5億1000万円です。被害者は41歳の眼科医でした。20代の学生をはねてしまったケースでは、3億8000万円。
一般人が一生掛けても払える額ではありません。
だから、自動車保険の『対人』『対物』は必ず無制限にしておかなければなりません。
では、自動車事故で人が亡くなる確率はどのくらいあるのでしょうか。令和5年3月、警察庁交通局が発表した最新のデータによると、人口10万人に対して2.08人です。
ピンとこないかもしれませんが、よく、めったにないがごく稀に起こる例えとして、万が一といいますね。10,000回に1回という事です。
万が一に置き換えると、10,000分の0.208人。例えで使う万が一のさらに5の1の可能性ですから、普通に考えるとほぼ起こらない、無いに等しいといえる確率です。
この確率を考えてみると、自動車保険は必要ないのでは?と考えてしまう人をもいるでしょう。
しかし、保険は確率では絶対に考えてはいけません。
もし、自分が事故を起こして人をはねてしまい、相手方に損害賠償額を支払わないといけなくなってしまったときに、『支払えるか』『支払えないか』で考えるべきです。これをリスクマネジメントといいます。
もし、支払えるのであればリスクは自分で保有する。自分で準備すればいいのです。しかし、支払えないもののリスクは移転する事が正しい。移転とは他者の資金で補填するということ、すなわち保険会社にリスクを移転するということです。
日本の任意保険の加入率は残念ながら100%ではありません。無保険の車が潜んでいることは、本当に怖いです。
一人ひとりがリスクマネジメントを考え、対策をちゃんと講じる事がこの社会にとって、とても大事だと思います。
次回は自転車保険(個人賠償責任保険)について掲載致します。