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『絆』の本当の意味

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今回は「絆」についてお話します。

多くの方の方は、この漢字を見て、「きずな」と読むと思いますが、実はもう一つ読み方があるのをご存知でしょうか。

もう一つの読み方は、「ほだし」です。

あまり聞くことがないかもしれません。

では、それぞれ読み方が変わると、どんな意味を持つのか?


<きずな>
人と人との断つことのできないつながり。
離れがたい結びつき。

<ほだし>
人の心や行動の自由を縛るもの。自由をさまたげるもの。手かせや足かせ。


同じ字を使っても、これだけ意味が変わってくることにビックリしますね。

〈きずな〉は、ポジティブな印象がありますが、〈ほだし〉になると、かなり拘束されているような、身動きができないイメージが強くなります。

実はこの言葉にはもともと、「<ほだし>(束縛)なくして、<きずな>はあり得ない」という意味を持つんです。

絆という、純粋な結びつきのイメージを覆すようですが、本来の意味にはこうした深い人間の結び付きという本質的なものがあったのですね!

漢字一つ一つをゆっくり学んで見ると、本質的なものが見えて面白いです。

普段、我々の会話の中には、同じ使っている言葉でも、定義付けがそれぞれ違うことが多いように思います。 

特に、抽象的な言葉になるほど、その定義は無数にあるのではないでしょうか?

何気に使っている言葉について、一度立ち止まって考えてみることは、人間関係のコミュニケーションにおいても大切だと思いました。

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