日経平均株価、34年ぶりの最高値!
2024年2月22日、私が小学校5年生の頃以来、34年ぶりに日経平均株価の最高値を更新するという、歴史的な1日になりました!
1989年12月29日の終値38,915円を上回る、39,098円まで上昇。
要因は様々でしょうが、1つに『半導体バブル』と言えるものがあるでしょうね。
例えばソニーグループでは、シーモスセンサーのシェアが、なんと世界ナンバー1。
実はApple社のiPhoneに使われているカメラセンサーはソニー製なんです。世界でiPhoneが売れるとソニーも儲かる仕組みになっているんですね。
リクルートの株も上がってるけど、リクルートは独自の生成AI技術を駆使し、所有する大量の画像データにより、精度を高めています。
これによって、ホットペッパーなどに掲載している顧客に、どのような写真が有効で、集客率が伸びているかなどAIが判断できる。海外投資家はこの技術が世界に広げられると期待しているんでしょう。
さて、34年前の1989年といえば、日本経済の絶頂期、いわゆるバブル期でした。
世界の時価総額トップ10企業のほとんどを日本企業が締めていて、昨日より今日、今日より明日と、どんどん成長し、給料が上がりつづけるというような、そんな期待が膨れ上がった時代だったのでしょう。
しかし、その後はバブル崩壊。失われた30年が始まりました。
現在はコロナ禍を経て日本株価は徐々に上がり、この数ヶ月で急激な高騰を見せました。そしてついに今日、最高値を更新しました。
では、バブル期と同じように、日本の景気は良くなったのか?と言われると、決して国民一人ひとりが豊かになったとは言えませんね。
物価上昇が続くけど給料は上がらず。社会保障制度も維持するため、徐々に負担額が上がっています。
バブル期と比較して決定的に違うものといえば、生産と期待ではないでしょうか。
バブル期は国内で生産したモノやサービスの多くが国内でも消費されていたことと、これからも上がり続けるという期待があったのでしょう。
今は、日本企業の多くが海外で生産し、市場も海外へ向けられています。海外投資家の期待が大いに後押しをしていると個人的には考えています。
それでも株価が上がるということは、それだけ企業に利益があるわけですから、賃上げや下請け企業などへの分配についても積極的に行ってもらいたいものです。
多くの国民が恩恵を受け、少しでも生活面の不安が取り除けるような時代になるといいですね!