決断と覚悟の違いとは?
4月に入り、一気に暖かさが増しました。
桜も気がつけば満開!散り始めている木も見受けられます。
さて、4月といえば新年度がスタートですね。
社会人の方は新しい期が始まり、学生さんも学年が上がって入学式を迎えられる人もいらっしゃるでしょう!
新年度、新学期というのは、環境も変わり、新しい目標を立てるタイミングでもありますね。そんな時、よく「決断する」とか「覚悟を決める」なんて言葉を使ったりします。
そこで、「決断」と「覚悟」の違いって意識したことはあるでしょうか?
辞書によると、決断とは、意志をはっきりと決定することとあります。一方、覚悟は、前もって厳しい困難な事態を予測して心を決めることと書いています。
どちらもよく似たように感じるのですが、明確な違いは何でしょうか?
この問いに、哲学者の國分功一郎氏がなかなかうなづける言葉を残しています。
國分氏によると、「決断」とは、切断的な思考が前提にあるといいます。つまり、昨日までとの切断を指します。「俺は今日から変わる!昨日までの自分とは違う!」というような考えは「決断」と言えるでしょう。
それでは、「覚悟」とは何か。これについては、自分の置かれた状態を引き受けることであると言います。全くもって全て変わるのではなく、置かれている環境、背負っている問題を引き受けていくという、連続性が覚悟だと言うのです。
例えば、病気が見つかって、その病気を引き受けて、よししっかり治療を頑張ろう!というのは、覚悟と言えますね。
今までを絶つことが決断、今までの事を引き受けると決めることが覚悟というところでしょうか。
似て非なるものですね!
この決断と覚悟をしっかり自覚して、新年度の目標を立てたいと思いました!