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暇と退屈の違いとは!?

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突然ですが、『暇』と『退屈』の違いを答えられますか?

私はこの2つを明確に使い分けることなく、ここまで生きてきましたが、哲学者の國分功一郎氏の著書『暇と退屈の倫理学』によると、なるほど!と頷けるものがありました。

國分先生によると、『暇』とは、自由にできる時間のこと。つまりは客観的条件であり、今の状態を表しています。

では、『退屈』は何かというと、気持ちのこと。つまりは主観的な状態であり、今の気持ちを表しているのです。

暇は客観的条件、退屈は主観的状態だから、位置しているオーダーが全く違います。

だけど、あまり分別しないで、私も含めて多くの人が『暇だなぁ〜』と一括りにしてしまってるのではないでしょうか。

正確には、『私は今、暇です。かつ、退屈しています』となるわけですね!

そして面白いのが、暇と退屈は別ものだから、この2つを区分してこのように考えられるのではないか?と仮定しています。

①暇がある。そして退屈もしている。
②暇がある。しかし退屈していない。
③暇が無い。だから退屈していない。
④暇が無い。しかし退屈している。

①は暇だからやることがないので退屈している状態ですね!暇をどのように過ごすかわからないので、何か気晴らしや暇つぶしに走って、あまり意味のない時間にしてしまうかもしれません。

②暇があるのに退屈はしていないので、暇を生きる技術のある人ですね!趣味や教養によって、色んなことを楽しめる人は、この区分に入ると言えますね。

③は日々仕事が忙しく、それによってなかなか余暇がない人はここに入ります。しかし、仕事そのものが充実しているなら良いですね。

④暇が無いが退屈しているという、ある意味矛盾した状態ですね。ここが意味することは、忙殺の日々の中に、本当のやり甲斐や生きがいがほとんど感じられない人を意味しています。心から味わう時間ではないので、忙しいが退屈してしまっています。ここが一番問題だと國分先生は指摘しています。

こうやって考えると、暇を退屈としか思えないか、暇を面白く過ごすことができるのか、そもそも暇も退屈も殆どないのか、暇は無いのに実は退屈な人生なのか、自分自身を省みると、とても参考になると思います。

皆さんは如何ですか?
参考にしてみて下さい。


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