加齢発達型の生き方
人間、誰しも必ず歳をとります。
歳をとると、身体的な体力はもちろん低下しますし、記憶力や計算能力なども落ちてしまいますよね。
ですので、加齢することは、能力全てにおいて衰えていくことだと思われがちですが、実はそれは違うことが、近年の研究で分かってきました。
ジェロントロジーという学問が立証したのです。
日本では、老年学と言われる分野になりますが、人間が老いて行く過程を様々な方面からアプローチした、全ての人間に共通した、興味深い学問なんです。
では、加齢とともに衰える能力と衰えない能力、そして、使い方次第では伸び続ける能力とは何か。以下にまとめてみました。
①衰える知能=流動知能
流動知能とは計算の速さや図形処理などの情報処理能力のことをいいます。流動知能は、残念ながら加齢ともに衰えます。この知能はハードウェアとしての脳の機能に左右される知能だからです。
②衰えない知能=結晶知能
結晶知能とは理解力や洞察力、内省力といった、経験に基づいて獲得して、思考の積み重ねによって高まっていく知能です。結晶知能は加齢ともに衰えることはありません。
そして、洞察力や内省力の元になる経験や思考は、年をとるほど実は積み重なっていきます。
年をとっても、人と語り合ったり、勉強をしたり、仕事を頑張ったり、時には思いにふけてみたり・・・
私たちは、そうやって自から経験を積んで思考を重なることで、結晶知能は高まり続けられるのです!
これを、別の呼び方をすれば、「情緒」や「ライフスキル」と言えます。
加齢することで伸び続ける情緒やライフスキルは、人生をどんどん至福にしてくれる賢者の智恵と呼べるのではないでしょうか。
加齢発達型の人生を生きていきたいですね!