喜劇王の名言
GWもいよいよ終盤にきましたね。
今年は10連休という、長いお休みを楽しんでいる方もいらっしゃると思います。
さて、色々と世界の歴史本なんかを読んだり調べたりしていると、興味深いことが沢山起こっていますね。人間がその時代、その時代に必死で生きているからこその結果であり、これからも、そうやって時代が紡がれていくんだと思います。
いつも、歴史を振り返ったり、今世の中で起こっている出来事をよくよく見てみると、あの喜劇王であるチャールズ・チャップリンの言葉を思い出してしまいます。
“Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.”
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ」
この言葉は本当に頷けます。
自分も含めて、人は目の前のことに必死に生きています。だからこそ、時に英知を生み、時に卑劣であり、善意と野心が交差し、対人関係に悩んだり、歪が出たり、絆が生まれたりします。だから人間の歴史は本当に面白いです。
そして、悲劇がなぜ俯瞰すると喜劇になるのか。この理由のひとつに、最初の目的を忘れ、「手段が目的化」してしまう事にあるのではないでしょうか。
例えばマルチン・ルター。
彼は宗教革命をした人と学校で習いました。
カトリック教会を批判し、ローマ教皇から破門され、しかし、情熱と善意をもって、95箇条の批判問状を教会の扉に五寸くぎを持って打ち付けました。
それを目にした多くの信者が共鳴し、そこで絶対的な存在だった教会が大きく揺らいだのです。
問題はその後です!
「そしたら、ルターさん、これから私等どうしたらええんやろ?」
と信者から相談され、ルターは、ちゃんとした、あるべき戒律を作ると言って、なんと、カトリックよりもめちゃくちゃ厳しい戒律を作ってしまった(笑)
本来の目的は、人間の自由を求めていたはずなに・・・。
手段が目的化した典型的な出来事かもしれません。
と、まぁ歴史の面白さは人間の面白さと言えますね。チャップリンの言葉を引用するには大変失礼ではありますが、今、心から苦しんでいる事は、俯瞰してみると、実はそんな事で苦しむことのないものかもしれません。
そして、こんな言葉も残しています。
Yes, life is wonderful, if you’re not afraid of it.
「人生は恐れさえしなければ、とても素晴らしいものだ」
チャップリンのこの言葉は、ふとした時、弛みと勇気を与えてくれています。