とことん追求した作品の魅力!
京都大丸で開催中の「Mozu ミニチュア展 ようこそ、ちいさな世界へ。」を観てきました。
Mozuさんと言えば、高校2年生の時に自分の部屋をミニチュアで再現すると、それが「本物にしか見えない」と話題になり、そこからテレビやメディアで紹介されるようになった、ミニチュア作品の天才です。
「もしもちいさな小人たちが、色んな隙間の小さな世界で住んでいたら?」というコンセプトで、様々な生活空間をミニチュアで再現した今回の個展は、ここまでリアリティを追求したものとは思いもしませんでした。
例えば、「こびとのお風呂」。タイル1枚分のスペースの中には、もう本物にしか見えない、日常のバスルーム。
お風呂の浴槽や風呂ふた、シャンプーやリンス、シャワーにそして風呂の栓までもが、なんと一つ一つの手作りなんです。スモールライトで小さくなって入ってみたくなります。
また、飲食チェーン風の「ミニ屋」。近くから見ればミニチュアとは思えないほどの再現性。テーブルに並ぶしょうゆやペーパーなども、ストローを切ったりして作ったそうです。このお店を観ていると、目の前に自分が立っているような感覚さえして、非常に感動しました。
その他にも、こびとの駅や学校の教室、友達の部屋などなど、ワクワクするような作品で愉しませてもらいました。
ミニチュアになればなるほど、本来は玩具の要素が高くなってしまうものですが、Mozuさんの作品はそれが全くありません。
逆に、小さくすればするほど、その感触を裏切るんです。
ステキで可愛らしい発想を、ここまでリアルに表現できることは、期待を最高に裏切ってくれて、そこがまた多くの人を魅了するのだと思います。
人は、一つの事をとことん追求すると、ここまで出来るんだという、お手本を見せてくれているようにも思いました。
Mozuさんの作品は、YouTubeやinstagramでも公開されていますので、知らない方は是非一度見て下さいね!