アメリカでも急減!?アジア系の出生率!
アメリカでも急減!?アジア系の出生率!
先月、厚生労働省が最新の日本の合計特殊出生率を発表しました。2023年に誕生した子供は72.7万人で、前年比▲5.6%となり、合計特殊出生率は1.20と過去最低となりました。
結婚する人が減っていることや、コロナやインフレに伴う将来不安から、なかなか子供を作れないという夫婦も多いようです。
もちろん、この少子化は日本だけではありません。
お隣り韓国は1.0を切り出生率は0.8、中国は1.16と年々減少。中国の近年の急降下ぶりは凄まじく、国連の推計によれば、中国の人口はこのまま自然増減で推移すると、2100年には今の人口14億から半減の7億人まで低下するとされています。
日本も1.2億から6,000万人に半減すると推計されていますが、やはり中国の7億人まで減ってしまうのは、かなりのインパクトですね。
さて、そんな東アジアの出生率低下の中、米国の出生率の動向はどうなっているでしょうか。
米国は今まで割と高い出生率をキープしていましたが、CDCの統計によると、2020年の合計特殊出生率は1.64と、1950年以来過去最低で、2021年に1.66となったものの、回復は微々たるものでした。
それでも東アジアの諸国に比べると、まだまだ高い水準をキープしていますね。また、米国は移民の多い国でもありますから、様々な人種での出生率の動向はどうなっているでしょうか?
どの人種も全体的に低下基調にあるのですが、白人系よりも黒人系やヒスパニック系の出生率は高いようです。ヒスパニック系は、2021年でも1.89と高い。
ではアジア系はどうでしょうか?
実は米国に住むアジア系出生率も大きく低下しているんです。2016年には1.69あった出生率ですが、2021年には1.35と、日本とあまり差がありません。
米国における、アジア系の出生率低下と東アジア諸国の出生率低下。これには何か因果関係があるのでしょうか。
共通している東アジア諸国の出生率の著しい低下。
とても不思議ですね。
人口減少は決して良い悪いでは評価出来ることではありませんが、人口は社会制度を大きく変化させる要因でもあります。これからも出生率には注目していきたいものです。