◯〇を失とき、初めて老いる。
気がつけば今年もあと2週間を切りました。月日が経つのは本当に早いものですね。やり残しがないよう、計画を立てて過ごしていきたいと思います。
さて、一昨日のこと。人生のお手本のような人と出会いました。といっても以前からお客さんとして存じておりましたが、新たな一面を知ったのです。
この方は79歳なのですが、今も珈琲などの小売業を営む会社の会長として、現役バリバリで活躍されています。健康そのものか?というと、決してそうではなく、過去も今も、いろいろな病気と闘っておられます。
一昨日、雑談をしていると、こんなことを教えてくれました。
『実は私、昨年からある楽器を始めました。』
この年からはじめるとすると、はじめやすい弦楽器か、ハーモニカなどの吹奏楽器かなぁと思ったのですが、なんと『ドラム』をはじめたというのです!78歳で初めてドラムのスティックを持ったのこと!これには驚きました。
しかも、ライブに出ないと上達しないから!と、ドラム教室の先生に言われ、心斎橋の音楽バーで、既に2回もライブに出演したというから、これは只者ではないですね!
なぜドラムをはじめたのかを聞きますと、若い頃から音楽を聴くのは好きだったけれども、楽器は触ったことがなく、自分でもやってみたい気持ちが沸々と出てきたと。
毎日、仕事が終わってご飯を食べて、夜の10時から30分ほど電子ドラムで練習をされています。
この行動力には学ぶ要素がたくさんありますね!
我々は、年齢とともにチャレンジする気持ちを勝手に失っているのかもしれません。
しかし、この方のように、やりたい!と思ったことに年齢は関係ないと思えたら、人生は実はもっと面白いものになると思います。
この方のお話を聞いて、ある詩を思い出しました。
サムエル・ウルマンの『青春』です。
『20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる。』
(角川文庫より一部抜粋)
今から100年前、サムエル・ウルマンが78歳の時に書かれた詩の一部です。まさにこのお客さんがドラムをはじめた年齢です。
やりたいことはあるけれども、年齢や時間や身体やお金を言い訳にして、やらないままになっていることはありませんか?私は大いにあります。
人生はもっも楽しめる、チャレンジできる!
この方から、凄い勇気と希望をいただきました。